ニキビはどうしてできるの?
ニキビの多くは思春期以降に見られ、医学的には『尋常性痤瘡』じんじょうせいざそうと呼ばれます。 顔面、胸、背中などにある脂腺しせんの発達した脂腺性毛包にできます。 小さなニキビを面皰めんぽう(コメド)といいます。
ニキビの原因はひとつじゃない。
ニキビができるのには、いくつかの要因が互いに関わりあっています。
内分泌因子による皮脂の排出が増えること、ヒフの中で最もデリケートな部位である毛漏斗の角化が盛んになって毛穴の通り道が塞がれること、 この他に遺伝、食事、紫外線、精神的ストレスによる自立神経の乱れや毛漏斗の常在菌など、色々な要素が複雑に絡み合っています。
刺激
脂腺性毛包には複数の脂腺があり、その毛包壁は薄く、毛漏斗は太く深い管になって皮脂が貯留しやすい構造をしています。 その中にうぶ毛様の未発達な毛が皮表へわずかに突き出ています。
この毛包壁の過角化がニキビ発生に深く関わっています。種々の化学的・物理的(機械的)刺激により毛漏斗部が過角化を起こし、 角質で毛孔(毛穴)がふさがれると皮脂は皮表へ出られなくなります。(図1)皮脂と角質、毛が毛包内にたまり面皰がつくられます。
ホルモン
脂腺の働きに影響を及ぼす性ホルモンの分泌が盛んになる思春期頃からニキビができやすくなります。
ストレス
現代社会では様々なストレスを受けることが多く、これがニキビを発症させたり、すでにあるニキビを悪化させたりすることがあります。 過度の緊張、疲労、不眠などによって自律神経が乱れると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。 するとホルモンのバランスも崩れ、ニキビができやすくなります。