老化の代表的なサイン「シワ」なぜできてしまうのでしょうか？老化の象徴ともいえるシワは、表情のくせや生活環境によってできかたに違いがあり、人によって目立つ人、少ない人、様々です。 そして、シワは日頃からの心がけで、ある程度は予防することができます。
シワの種類と原因
「シワ」の原因は大きく3つに分類されます。シワは、加齢による角質層の水分含量の低下や真皮成分の
変性、表情筋の収縮が原因となって生じます。
自分では注意しないと見ない場所なだけに、ケアがおろそかになりがちなのが首元！ くっきりとシワが刻み込まれた首は年齢以上に老けた印象を与えてしまいます。
また、首やデコルテは顔のすぐ下にあり、会話中に目がいきやすいパーツです。顔のようにメイクで隠せないので、年齢が現れやすいパーツでもあります。他人の首を見て年齢を判断するという女性は思った以上に多いようです。年齢を重ねるにつれ、首やデコルテにも顔と同じように、シワ、たるみ、シミ、くすみといったトラブルがあらわれます。これらの肌トラブルが首にあるだけで、実年齢以上に老けて見られることもあるので適切なお手入れで年齢を感じさせない若々しい肌をキープしましょう。
老化は、早い人で20歳前後で始まります ＜加齢によるヒフの機能の低下＞
加齢による生理的な老化は、逃れることはできませんが、そのメカニズムを知り、適切なお手入れをすることによってその進み方を遅らせることは可能です。
加齢に伴いヒフでも新陳代謝が低下します。表皮のターンオーバーが遅くなり、角質細胞が大きくなります。また、形や並びが不規則になり、細胞と細胞の隙間が大きくなって水分が失われやすくなります。ターンオーバーの乱れによって角化の過程で作られる保湿因子のNMF（天然保湿因子）は減少、加齢で脂腺の働きが低下することによって皮脂量も減ります。皮脂膜の働きが低下するため、水分損失も大きくなります。角質層は自身の水分低下で硬くしなやかさを失い、厚さも次第に増していきます。真皮では線維芽細胞が減少し、またその働きも低下します。このため線維性のタンパクのコラーゲンやヒアルロン酸などのムコ多糖類の産生と分解のバランスが崩れて、減少傾向を示し、ヒフのハリや弾力が失われていきます。
一方、エラスチンは増加傾向を示し、特に光老化では著明に増加して塊を形成します。
また、新陳代謝の低下とともにシミや白斑（脱色素斑）ができやすくなります。ヒフの水分や弾力も低下するため明度が低下し、くすんで見えるようになります。また、表皮ではターンオーバーの乱れによってなめらかさも失われ、くすみがより強く感じられるようになります。さらに血液循環も悪くなるため、ヒフの血色は悪くなります。
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