汗をかく3つの要因…温熱性、精神性、味覚性
汗は、皮膚にある汗腺という器官から出てきます。ふだんかく汗はふつうは無色無臭です。汗は暑い時や運動した時に体温調節のためにかく「温熱性発汗」だけではなくストレスや緊張など精神的な要因がきっかけとなる「精神性発汗」辛いモノを食べた時にかく「味覚性発汗」などもあります。
汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、それぞれに汗の性質や汗を出す仕組みが異なります。エクリン腺は全身のほとんどに分布しています。主に体温調節のために汗を出す汗腺で、分泌される汗は無味無臭です。一方、アポクリン腺はカラダの限られた部分にあり、特にワキの下に多く分布。独立して皮膚に開口しているエクリン腺と異なり、毛根に開口部があります。アポクリン腺から出る汗は白く濁っていて、脂質やタンパク質などニオイのもととなる成分を多く含んでいます。もともとはフェロモンの役割をはたしていたともいわれています。
私たちは気温が高い時やスポーツをしたとき、あるいは病気で発熱したときに、汗をかくことによって体温の上昇を抑えています。汗の水(液体)が水蒸気(気体)に変わる時に熱を必要とするため、体温の熱が奪われて体温を下げてくれます。このように汗をかいていると感じる発汗を「感知性発汗」と呼びます。この他に、目には見えない水蒸気として蒸発していく「不感知性発汗(不感蒸泄)」があります。
ヒフは角質層を水蒸気で常に蒸らすことで角質層に水を供給しています。この不感知性発汗は、70%が身体の表面から、残りの30%は呼気の中に出ています。
「網目」の化粧と「膜」の化粧
美顔教室では、顔は汗の分泌や皮脂の排出が盛んな場所ですから、ヒフ刺激物質を含む汗や皮脂を丈夫な「膜の化粧」で押さえ込んでしまうのではなく、反対に自由に化粧の上に出ていくことができる「網目の化粧」をお教えしています。丈夫な膜で押さえ込む膜の化粧では、重苦しい化粧になるだけでなく、刺激閾値の低い方では肌アレなどのトラブルを起こしてしまいます。これに対して網目の化粧では、膜で汗や皮脂に含まれるヒフ刺激物質をヒフに押さえ込みませんから、肌にトラブルもなく、軽くて大変気持ちの良い化粧になります。
汗の成分とデトックス効果
普通の汗(エクリン汗)の成分は、99%が水で、残りの1%にナトリウム、塩素、カリウム、カルシウム、重炭酸、アンモニア、尿素乳酸などが含まれています。汗の成分バランスは、季節によって微妙に異なり、春先~夏にかけては、ナトリウム、カリウムなどの含有濃度が少し高くなります。
汗は弱酸性ですが、そのまま汗をかき続けると次第に中性に近づきます。大量に汗をかいてヒフ表面がしめった状態になると細菌が増殖しやすくなります。また、汗の成分は細菌によって分解され、いやな臭いに変わります。このため、発汗は体温を調整する働き以外に、体内の老廃物を排泄する働きがあると誤った見方をされる場合があります。体内の老廃物は排尿によって体外に出され、汗の中に出されることはありません。
このように、発汗は老廃物を排泄する働きではなく、体温の恒常性を保つために重要な役割を果たしています。このとき、再吸収しきれなかった水溶性の物質も一緒に汗に溶け込んで表皮に分泌されてきます。この中には塩化ナトリウムなどの生命の維持に重要な電解質も含まれます。激しいスポーツをする場合には、大量の汗とともに重要な電解質も失われるため、水の補給だけではなく、塩化ナトリウムなどの電解質も補給する必要があります。
ヒフが自ら作り出すヒフ刺激物質
汗に含まれる塩類や皮脂が二次的に酸化を受けて生成する酸化脂質あるいは皮脂に含まれる短鎖の脂肪酸は、ヒフ自らが作り出すヒフ刺激物質です。汗が出ると皮脂膜が薄められて脂腺に対する対圧(反対圧)が小さくなりますから、皮脂も表皮に出てきます。
汗をそのまま放置しておくと、赤ちゃんに限らず、大人でもあせも(汗疹)ができることがあります。さらに目に見えない傷である肌アレのある場所に汗をかくと、ヒフをピリピリ刺激して赤くなることも日常生活ではよく経験することです。
汗の処理
汗をかいたら、必ずこまめに始末する習慣を身につけてください。ハンカチ等で軽く押し当てて汗を優しく吸い取るのが上手な汗の処理の仕方です。決して押さえてこすったりしてはいけません。
保湿成分配合でさっぱり感としっとり
肌あたりの良い泡立ちにすぐれ、お肌への刺激の少ない優しい泡で洗浄するボディーシャンプーです。葉緑素(銅クロロフィリンナトリウム)を配合し、優しい泡で、皮膚の汚れやUVガードをしっかりと落としてくれます。褐藻エキスなどの保湿成分を配合しているので、さっぱり感としっとり感を実感できます。
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あせも、おむつかぶれ、ただれ等に
お出かけ前やお風呂上りに、あせも、おむつかぶれ、ただれ、股ずれ、かみそりまけにお勧めのアイテムです。滑らかな感触の白色の微細の粉体で汗や皮脂を吸着するため、汗をかくときの使用がお勧めです。水や油脂の吸着性が良いので、乾燥時や乾燥肌の人は注意してください。医薬部外品。
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